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14年乗ったクルマともお別れ~の10

さてその"大"古車から乗り換えることに決めた次のクルマは、フィットである。
たぶんこれがボクの買う最後のクルマになるだろう。
最初に買ったのが初代シビックだったから、結局、最下級大衆車に始まって最下級大衆車に終わることになる。
最下級と言うとなんか卑下しているみたいだが、単にそのメーカーの小型乗用車の中で最も安い車種という意味である。
元もと平凡サラリーマンで、今は年金生活者なのだから、その時その時の自分にふさわしいクルマを買ったらこうなったというだけのことだ。(最初に買ったシビック56万円也。当時の月給手取り約6万円也だった)
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14年乗ったクルマともお別れ~の9

それから14年、その時に小学生だった子どもが今年は社会人になって、かつてそのクルマを作っていた(この車種は2年前に生産中止になった)メーカーに就職した。
別に親が勧めたわけでもなんでもなくて、もろもろの事情と条件が重なってのことなのだが、初めて買った時から、同じメーカーのクルマを5台乗り継いできたボクとしては、「面白い縁だなあ」と感じないわけにはいかない。

14年乗ったクルマともお別れ~の8

そんなわけで、帰り道もあちらこちらに乗り捨てられたクルマを見ながら、8時間もかかって、ようやく(無事に)家に帰りついたのだった。
重量級ではない小型車で、まだタイアが新しかったから、ときどきタイアを空転させながらも、なんとか帰ることができたのだが、全くわれながら無茶をしたものだと思う。
これが、誕生日が近接しているボクとニョーボの、合同誕生日記念旅行の中で、最も悲惨な体験である。

14年乗ったクルマともお別れ~の7

翌朝起きて外を見渡せば、どこもかしこも真っ白。
どう見ても雪国だ。
ここでまた「帰る頃には雪も融けるだろう」という甘い期待はあっさり外れる。
なるべく気温が上がるのを待って、タイアチェーンもしっかりと巻きつけ直してから出発したものの、帰りの国道は圧雪が凍りついて、所々がツルツル。
ごついタイアをつけた図体のでかい四輪駆動車も、ハイパワーのGTカーも、ここでは全くデクノボウで、ズルズル滑って交通渋滞の原因になっていた。

14年乗ったクルマともお別れ~の6

やむなくタイアチェーンを装着したのだが、前に乗っていたクルマ用に買ったやつなので、サイズが実は一回り小さい。
無理やり仮装着だけして、とりあえず近くの駐車場まで何とか動かして駐車。
あとは荷物を持って、膝近くまで積もった雪の中を宿まで歩くことになった。
宿の人も「もう今日は客は来ない」と思っていたそうだ。

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